制約の中で孤軍奮闘する男の物語
26記事目。
そういえば今日は、自宅で映画「マネーボール」を観ていました。
この映画は好きな映画の一つで、観るのは3回目。
当時弱小チームだった
アスレチックスという野球チームを任された
有力な選手は全員お金のあるチームに獲られていき、戦力は激減。
制約多きチームで優勝するために、
ビーンが孤軍奮闘する姿が描かれています。
まず、この映画を観ていて感じることは、
私たちの人生でも、
完璧な状態で闘えることなどない
ということ。
何かしら欠けているものがあったり、制約があるものです。
何か挑戦しようとしても、お金がない、時間がない、家族が反対している、
能力が足りない、などなど、必ず制約が出て来ます。
映画の場合は、「お金」が最大の制約になっていました。
最高の選手を育てても、結局、お金がないので、
強くてお金のあるチームに選手が獲られていくのです。
しかし、その制約に文句を言っても始まりません。
その制約の中で闘うしかないのです。
その制約に文句を言うのは楽だし、
その制約の「せい」で自分は上手くいかないのだ、と思うことも楽。
つまり、「被害者」の立場に安住するのは、本当に楽なことなのです。
しかし、その代わり、結果を出すことはできません。
話を戻して、
お金のないアスレチックスは、普通のやり方では勝つことができません。
だから、ビーンは、ひたすら頭を使って、自分で考えて、
優秀なパートナーを引き抜いて、戦略を練ります。
しかし、チームには、「古いやり方」にこだわる人たちばかり。
ビーンのやり方は、全く支持されず、周りは敵だらけに。
「お前のやり方は間違っている。今までのやり方と違う」
古く、全く通用しない考えに固執する人たち。
周囲は、とにかく反対するし、非難するし、攻撃します。
しかし、ビーンは、
理解が得られないながらも自分を曲げることなく、孤軍奮闘。
誰にも相談できない孤独な闘いを強いられるのです。
娘にも、「パパ、大丈夫なの?」と聞かれるほど、
周囲の反対の声は大きくなっていく。
それでも、「大丈夫に決まっている」と、自分を曲げません。
不安や苛立ち、理解されないことへの憤り。
そういうものも、全て一人で引き受けなければならない。
誰にも、ビーンの孤独、ビーンのつらさは分からない。
周りは、非難し、反対し、
上手くいかなければビーンのせいにしておけばいい。
すごく、楽な立場です。
人間には、2種類の人がいると思います。
責任を引き受ける人と、責任をなすりつける人。
いつだって、結果を出す人、人生を変える人は、
責任を引き受ける人なのだろうと思います。
人生には制約が付き物で、私たちはその中で生きていく。
制約に文句を言ったって、仕方がない。
そして、自分で自分の人生の結果を引き受けること。
本当に、この映画から学ぶことは多いな、と。
結局、アスレチックスはどうなったのか?
それは、映画を観てもらえればと思います。
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